指揮/ヤン・パスカル・トルトゥリエ
ヴァイオリン/ベンジャミン・ベイルマン
ヤン・パスカル・トルトゥリエ Yan Pascal TORTELIER(指揮)
ピッツバーグ交響楽団の首席客演指揮者(2005-2008)、サンパウロ交響楽団の首席指揮者(2009-2011)等を歴任。BBCフィルハーモニック名誉指揮者。2016年~2020年アイスランド交響楽団の首席指揮者をつとめた。
これまでに、ロンドン響、パリ管、コンセルトヘボウ管、チェコ・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、オスロ・フィル、ミラノ・スカラ座管、フィラデルフィア管、ロスアンゼルス・フィル、ボストン響、シカゴ響、東京都交響楽団、兵庫芸術文化センター管、シドニー響、メルボルン響、マレーシア・フィル等、世界各地の主要なオーケストラを指揮。
シャンドス・レーベルと長期契約を結んでおり、数多くの録音を行っている。
ベンジャミン・バイルマン Benjamin BEILMAN(ヴァイオリン)
マリナー、ネゼ=セガン、シャニ、カネラキスらの指揮のもと、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン・フィル、フランクフルト放送響などと共演。ベルリン・フィルハーモニーやアムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィグモアホールといった檜舞台でリサイタルを行い、またエクサンプロヴァンスやヴェルビエなどの著名音楽祭に出演している。近年は現代音楽への関りも深い。
ワーナークラシックスにレコ―ディングを行い、2016年にストラヴィンスキー、ヤナーチェク、シューベルト、クライスラー作品を収録した『スペクトラム』をリリースした。
使用楽器は日本音楽財団保有の1740年製のグァルネリ・デル・ジェス「イザイ」。
グァルネリ・デル・ジェス1740年製ヴァイオリン「イザイ」
この楽器は、ベルギーを代表する世界的ヴァイオリン奏者で作曲家のウジェーヌ・イザイ(1858〜1931)が所有していたことからこの名前が付けられた。楽器の中には小さなラベルが貼られ、赤いインクで「このデル・ジェスは私の生涯を通じて忠実なパートナーだった。イザイ1928」とフランス語で書かれており、イザイの国葬の際には棺の前をクッションに載せられ行進した。その後、1965年に巨匠アイザック・スターン(1920〜2001)の所有となり、1998年に日本音楽財団がこの楽器をスターンから購入した後も、彼が生涯に渡り愛用した。
写真:©Sophie Zhai