楽員紹介 - 都響について
ファゴット 首席奏者
長 哲也 (ちょうてつや) Tetsuya CHO
(2012年8月1日入団)
福岡県北九州市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。ファゴットを永江恵子、石川晃、水谷上総の各氏に師事。
藝大モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。卒業時に同声会賞を受賞。
卒業と同時に、東京都交響楽団首席ファゴット奏者に就任。
●コンサート情報
明日を担う音楽家たち
2023年2月8日(水)19:00開演 東京オペラシティコンサートホール
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調
独奏/三井静
トマジ:サクソフォーン協奏曲
独奏/袴田美帆
ヴィラ=ロボス:7つの音のシランダ ~ファゴットと弦楽合奏のための~
独奏/長 哲也
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調
独奏/大崎由貴
公演詳細→https://www.orchestra.or.jp/tomorrow2023/
主催/文化庁、公益社団法人日本オーケストラ連盟
●CD情報
長 哲也「ソリロキー SOLILOQUY」
曲目/
ウィルソン・オズボーン:ラプソディ
マルコム・アーノルド:ファンタジー Op.86
モーリス・アラール:パガニーニの主題による変奏曲
イサン・ユン:モノローグ
フィリップ・エルサン:ニグン
池辺晋一郎:ファゴットはたゆたい、そして微笑む
長 哲也(ファゴット)
録音:2017年4月11~13日 神奈川県立相模湖交流センター
発売元:フォンテック CD紹介+購入ページ FOCD9766 ¥2,700+税
東京都交響楽団首席ファゴット奏者 長哲也のデビューアルバムは、なんと完全無伴奏作品で固められた意欲作!
ファゴットという楽器の特性をさまざまな角度から引き出した作品群を前に長は、終始極めて音楽的なアプローチで独白を続けます。滲み出る豊かな音楽性と、それを裏付ける確かなテクニック。ファゴット奏者ならずとも、必聴です。
藝大モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。卒業時に同声会賞を受賞。
卒業と同時に、東京都交響楽団首席ファゴット奏者に就任。
●コンサート情報
明日を担う音楽家たち
2023年2月8日(水)19:00開演 東京オペラシティコンサートホール
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調
独奏/三井静
トマジ:サクソフォーン協奏曲
独奏/袴田美帆
ヴィラ=ロボス:7つの音のシランダ ~ファゴットと弦楽合奏のための~
独奏/長 哲也
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調
独奏/大崎由貴
公演詳細→https://www.orchestra.or.jp/tomorrow2023/
主催/文化庁、公益社団法人日本オーケストラ連盟
●CD情報
長 哲也「ソリロキー SOLILOQUY」
曲目/
ウィルソン・オズボーン:ラプソディ
マルコム・アーノルド:ファンタジー Op.86
モーリス・アラール:パガニーニの主題による変奏曲
イサン・ユン:モノローグ
フィリップ・エルサン:ニグン
池辺晋一郎:ファゴットはたゆたい、そして微笑む
長 哲也(ファゴット)
録音:2017年4月11~13日 神奈川県立相模湖交流センター
発売元:フォンテック CD紹介+購入ページ FOCD9766 ¥2,700+税
東京都交響楽団首席ファゴット奏者 長哲也のデビューアルバムは、なんと完全無伴奏作品で固められた意欲作!
ファゴットという楽器の特性をさまざまな角度から引き出した作品群を前に長は、終始極めて音楽的なアプローチで独白を続けます。滲み出る豊かな音楽性と、それを裏付ける確かなテクニック。ファゴット奏者ならずとも、必聴です。
私の音楽はじめて物語
転校先の小学校には吹奏楽部があり、朝礼などで演奏を聴いて、皆で音楽をやるのは楽しそうだなと。入れるのは小4からでしたが、小3から仮入部できたので、進級時に迷わず音楽室へ行きました。トロンボーンを希望した(スライドが格好良かった)のですが、これは通らず、「サックスなら空きがあるよ」と。それでサックスを始めました。が、3年生だと演奏に参加させてもらえず、上級生が羨ましかったですね。
それで4年生に、という時に引越しで北九州市に戻り、そこの学校には吹奏楽部がなかった(笑)。サックスをやりたい、と親に1年間駄々をこね、ようやく楽器を買ってもらって再開したのが小5の時。近所の楽器店でレッスンを受け、吹くのは楽しかったのですが、自分はやはり合奏をやりたかった。そんな時、北九州市ジュニアオーケストラというのがある、という情報を耳にして、サックスでは入れないけれど、ファゴットなら空いているらしい。ファゴットのフの字も知りませんでしたが、皆と音楽をやれるならいいかな、と入団しました。小学5~6年ころです。
ジュニアオケでは、永江恵子先生がトレーナーをされていて、最初からハイレベルの指導を受けられたのはありがたかった。中1のころ、チャイコフスキーの交響曲第4番をやったのが一番の思い出です。大曲ですし、皆でたくさん練習しました。好き、という次元ではなく、自分にとってオーケストラの扉を開いてくれた大事な曲です。
中学は地元の公立で、進学した普通高校では理系のクラスへ。高1の終わりころ、高校の先輩にあたる石川晃先生(新日本フィル)が北九州市にいらした時にレッスンを受け、もう魅了されてしまって。それまでプロへの憧れはあったものの、無理だろうなと諦めていたのですが、ファゴット吹きになりたい、という気持ちに火がついてしまった。
すぐに親を説得、1~2ヵ月後に石川先生に再会した際に「東京藝大を受けたい」と相談。最初は止められたのですが、「そこを何とかお願いします」。そこまで言うなら、と水谷上総(みずたに かずさ)先生(N響)を紹介していただいてレッスンを受け始め、受験態勢に入ったのが高2の夏です。それからピアノを再開、ソルフェージュも始めたので大変でした。
何とか東京藝大に合格。学生時代は、我ながらよく練習したと思います。4年生の10月に都響の首席ファゴット奏者オーディションがあり、チャレンジと思って受けたところ、合格したことにびっくりして。卒業してすぐの4月から試用期間に入り、入団は2012年8月です。
まだプロとしてのペースを作っているところですが、まずは健康に気をつけて、一つひとつのステージに全力で取り組みたいと思います。
(『月刊都響』2013年12月号 取材・文/友部衆樹)