定期演奏会 Aシリーズ

第951回定期演奏会Aシリーズ

終了日時：2022年5月30日（月） 19:00開演（18:00開場）

場所：東京文化会館ホール案内座席表

5/31定期Bと同演目

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出演

指揮／アンドリュー・リットン
ヴァイオリン／金川真弓*

プロフィール一覧

アンドリュー・リットン　Andrew LITTON（指揮）

ニューヨーク・シティ・バレーの音楽監督の契約を2022年まで延長。シンガポール響の首席客演指揮者、英国ボーンマス響の桂冠指揮者、ノルウェイ・ベルゲンフィルの桂冠音楽監督を務める。リットン率いるベルゲン・フィルはレコーディング、ロンドンのBBCプロムスへのデビュー、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーンの楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、ニューヨークのカーネギーホール等に出演、国際的な評価を得た。ベルゲン・フィルとの活動でリットンはノルウェー国王ハーラル5世よりNorwegian Royal Order of Mertitを授与。
今シーズン、ニューヨーク・シティ・バレエで30演目以上指揮するほか、シンガポール響、都響、ベルゲン・フィル、アルスター管、国立台湾響、ガリシア響、ユタ響に再登壇。ノルウェイ・オペラ＆バレエにデビューし、ストラヴィンスキー「火の鳥」と「春の祭典」の新プロダクションを2本立てで初演する。
熱心なオペラ指揮者であり舞台感性をもったリットンはメトロポリタン・オペラ、王立コヴェントガーデン・オペラ、オーストラリア・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ等世界中の主要な歌劇団を指揮。ノルウェーではベルゲン国立オペラの設立にあたりカギとなる人物であり多数の公演は絶賛されている。
ニューヨーク生まれ、ジュリアード音楽院でピアノ、指揮の学士、修士号を取得。ラ・スカラ、ワシントン国立響ではロストロポーヴィチのアシスタントを務める。レコーディングは130を超え、アメリカのグラミー賞、フランスのデァパソン賞等を授与。

金川真弓　Mayumi KANAGAWA（ヴァイオリン）

2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン＝ティボー国際音楽コンクール第2位＆最優秀協奏曲賞を受賞。プラハ放送響、マリインスキー劇場管、ベルリン・コンツェルトハウス管、ドイツ・カンマーフィル、フィンランド放送響、ベルギー国立管、フランス国立ロワール管、モスクワ・フィル、ロイヤル・フィル等、日本では、N響、都響、読響をはじめ全国各地のオーケストラに客演し、ハンヌ・リントゥ、セバスティアン・ヴァイグレ、ユーリ・シモノフ、パスカル・ロフェ、ヴァシリー・シナイスキー、アレクサンダー・シェリー、ヒュー・ウルフ、カーチュン・ウォン、尾高忠明、小泉和裕、井上道義、広上淳一等の指揮者と共演。2023年、デビュー・アルバム『リサイタル(RECITAL)』をリリース。
　ドイツ生まれ。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。
　2024年、第34回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞。
　使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルへルミ」（1725年製）。

photo: ©Victor Marin

曲目

シンディ・マクティー：タイムピース（2000）

曲目解説
バーンスタイン：セレナード（プラトン『饗宴』による）*

曲目解説
コープランド：交響曲第3番

曲目解説

　《タイムピース》はダラス交響楽団の100回目のシーズン記念委嘱作品として作曲され、2000年2月17日にアンドリュー・リットンの指揮で初演された。
　
　本作を《タイムピース》と題したのは、ダラス交響楽団の100回目のシーズンを記念する特別イベントのため、および新たなミレニアムの開始を祝すためだけでなく、音楽的時間の作品形成のあり方を示すためでもあった。曲はゆったりと開始し、時間「以前」の、子宮の中にいるような、私的で、包み込まれるような場所を想起させる。やがて規則的な拍動が現れ、それが主導権を握り、推進力を見せる。その息の長いエネルギーに満ちた2つめのセクションは6分ほど続く。
　音楽に対して私が近年考えていることの多くは、カール・グスタフ・ユングの著作に影響を受けている。アンソニー・ストーによれば、ユングは「精神的機能の全エネルギー」は意識と無意識、思考と感情、精神と肉体、客観性と主観性の拮抗による緊張から生まれると捉えていた。私の作品においては、相対する要素の統一と調和もまた重要な側面である。循環するパターンやオスティナートの度重なる使用によって、停滞する時間の可能性や、絶え間なく前進する動きの好機が生み出される。入念にコントロールされた音程システムや主題操作は一定の客観性と理性を生み、その一方で、動的なリズム構造は身体動作を喚起する。規律は即興性に取って代わられ、そしてもっとも重要なことだが、重厚さと真面目さに並んでユーモアが心地よく存在するのである。
　（シンディ・マクティー／訳：飯田有抄）

作曲年代	2000年
初　　演	2000年2月17日　ダラス　アンドリュー・リットン指揮　ダラス交響楽団
楽器編成	ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、小クラリネット、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、メタルシェイカー、ウッドブロック、サスペンデッドシンバル、スプラッシュシンバル、カウベル、トムトム、ウォッシュボード、ヴィブラスラップ、ハイハット、ラチェット、ボンゴ、トライアングル、タンブリン、シロフォン、カスタネット、ピアノ、弦楽5部

　シンディ・マクティー
　『ヒューストン・クロニクル』は、作曲家シンディ・マクティー（1953年ワシントン州タコマ生まれ）を「現代アメリカの音楽と文化にエネルギーと刺激を与え、コンサート音楽に新鮮さと創造力をもたらした」と称賛した。彼女は、アメリカ芸術文学アカデミーの2つの賞、ミート・ザ・コンポーザー＆アメリカ・オーケストラ連盟のミュージック・アライヴ賞など多くの賞を受けた。マクティーの作品は、クリーヴランド管、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィル、イーストマン・ウィンド・アンサンブル、フィルハーモニア管、リヨン国立管、ヘルシンキ・フィル、モスクワ・フィルをはじめ、ボルティモア、ボストン、シカゴ、ダラス、デトロイト、インディアナポリス、ピッツバーグ、セントルイスの各交響楽団などで演奏されている。彼女は30年の教育キャリアがあり（パシフィック・ルーザラン大学で3年、北テキサス大学で27年）、2011年に北テキサス大学名誉教授として引退した。その後、指揮者レナード・スラットキンと結婚。ミズーリ州セントルイス在住。
　　

　生前は指揮者としても活躍したレナード・バーンスタイン（1918～90）の音楽作りに強い影響を与えた人物の1人に、1924年から1949年までボストン交響楽団の指揮者だったセルゲイ・クーセヴィツキー（1874～1951）がいる。バーンスタインはハーヴァード大学在学中に作曲家アーロン・コープランド（1900～90）を介してクーセヴィツキーに出会う。そして1940年にタングルウッドで彼から指揮法を学び、深い親交を持った。クーセヴィツキーもバーンスタインの才能を即座に認め、タングルウッドで指揮を教える仕事を彼に与えた。
　そのクーセヴィツキーは1951年6月4日に他界した。そして死後間もない6月30日に、彼が生前に創設していたクーセヴィツキー財団から、バーンスタインは管弦楽曲の作曲を委嘱された。指揮者として多忙な日々を過ごしていたバーンスタインではあったが、一方でヴァイオリニストのアイザック・スターン（1920～2001）のために曲を書く約束もしており、彼はこの2つを合わせて1953年秋からヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲を書くことにした。そして翌1954年8月に出来上がったのが、5楽章形式による独奏ヴァイオリン、弦楽、打楽器のための《セレナード》である。
　作品のインスピレーションはプラトンの対話篇『饗宴』からもたらされた。古代ギリシャの論客たちが次々と愛についての語りを繰り広げていくもので、各楽章には語り手となる哲学者の名前が付されている。ただその討論も酒に酔ったアルキビアデスや仲間たちによって混乱し、夜通しの騒ぎになるという内容である。
　第1楽章「ファイドロスとパウサニアス」（レント～アレグロ・マルカート）は、序奏付きのソナタ形式である。序奏（ファイドロス）では、まずヴァイオリン独奏からフガートが始まる。やがてそれは弦楽合奏へと展開し、愛の神への賛美が述べられる。ティンパニの一打（同時にコントラバスのfffのピツィカート）により、冒頭の旋律にもとづくソナタ主部（パウサニアス）が始まる。エネルギッシュな第1主題に対比して、第2主題は優雅なワルツ風の変拍子に乗せて奏される。展開部はなく、すぐに再現部とコーダが続く。
　バーンスタインによれば、第2楽章に登場する「アリストファネス」（アレグレット）は「妖精が出てくる神話」を語る。3部形式で、恋人のための夜の歌という「セレナード」本来のあり方を思わせる楽想が両端に展開され、3拍子の中間部は自由奔放に動き回る妖精の姿を想起させる。
　第3楽章の「エリュクシマコス」（プレスト）は医者で、肉体的調和が「愛の形の学問的モデル」だと主張する。勢いのあるスケルツォで、中間部にフガートを配した3部形式である。冒頭に登場する3音のモティーフが楽章全体をつなぐ楽想。両端部はオーケストラと独奏の烈しい動機のやり取りがユーモラスである。
　第4楽章の「アガトン」（アダージョ）は「最も感動的な演説」を行ったとされ、その内容は「愛の力、魅力、機能など、愛のすべての面」に及んだという。第1楽章の動機がオーケストラで奏でられる中、独奏ヴァイオリンがじっくりと歌い上げる3部形式の緩徐楽章である。中間部は伴奏の弱音器が外されてオーケストラが盛り上がり、カデンツァにつながる。
　第5楽章「ソクラテス、アルキビアデス」（モルト・テヌート～アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ）の「ソクラテス」はオーケストラのみによる序奏である。第4楽章の旋律が展開され、中間部は独奏ヴァイオリンとチェロ独奏によるカデンツァになる。その後、冒頭の主題が再提示され「ソクラテス」の崇高な愛の議論が展開されるが、オーケストラによる門を叩くような音によってこれが遮られると、アレグロによる「アルキビアデス」が始まる。そして踊りだすような興奮からは酒宴の賑わいが、時折挟み込まれるジャズやブルースのような楽想からは快楽がにじみ出る（コントラバスのピッツィカートがリズムを先導する場面が多い）。最後は勢いも鮮やかに曲を閉じる。
　（谷口昭弘）

作曲年代	1953～54年
初　　演	1954年9月12日　ヴェネツィアアイザック・スターン独奏　作曲者指揮　フェニーチェ劇場管弦楽団
楽器編成	ティンパニ、小太鼓、テナードラム、大太鼓、トライアングル、シロフォン、サスペンデッドシンバル、タンブリン、チャイニーズブロック、グロッケンシュピール、チャイム、ハープ、弦楽5部、独奏ヴァイオリン

　アーロン・コープランド（1900～90）はニューヨークに生まれ、20歳でパリへ渡り、名教師ナディア・ブーランジェ（1887～1979）に作曲を師事。帰国したコープランドは大胆な不協和音と生命力あふれるリズムを使った《オルガンとオーケストラのための交響曲》（1924）を発表し話題を呼んだ。
　大恐慌時代に入り、コープランドの作風も合わせて転換する。彼は芸術音楽が一般大衆から離れていることに疑問を持ち、聴衆が受け入れやすい作風で書くことにしたのだ。そしてバレエ音楽《ビリー・ザ・キッド》（1938）、《ロデオ》（1942）、《アパラチアの春》（1944）などの名作が生まれた。
　ただコープランドは重厚な交響曲を書くことも考え始めた。1930～40年代になると、多くのアメリカ人作曲家たちが次々と交響曲を発表していたからである。例えばロイ・ハリス（1898～1979）の交響曲第3番（1939）、ウィリアム・シューマン（1910～92)の交響曲第3番（1941）は、民謡やポピュラー音楽を使わずにアメリカ的な表現を確立し、未来を期待された。コープランドの友人も、当時経済的な理由から映画音楽に携わっていたコープランドに同情しつつも、大スケールの本格的作品に取り組むべきだと主張した。そんな中、1944年3月にクーセヴィツキー財団から新しい交響曲の委嘱が舞い込んだ。
　交響曲第3番は特定の情景や物語を表現したものではない。ジャズや民謡も引用せず、それらに類似した響きがあったとしても、無意識になされたものだという。
　第1楽章（モルト・モデラート、素朴な表情をもって）は、静かに始まり、中間部に盛り上がり、最初の雰囲気が戻るというアーチ構造になっている。3つの主題が使われており、冒頭、弦楽と木管によって奏される簡素な賛美歌風の旋律が最初の主題。2つめは冒頭の展開が一通り終わった後にヴィオラとオーボエによって奏される。性格的には第1の主題と似ている。3つめはトロンボーンによって奏され、中間部の緊張感ある展開に使われる主題である。
　第2楽章（アレグロ・モルト）はスケルツォ。冒頭のファンファーレ風の楽想が特徴的で金管楽器が支配的だ。4分の3拍子のトリオ（中間部）は、弦楽や木管を中心とした柔らかな響き。拍子がやがて4分の2になると、スケルツォ主部で使われた旋律が戻り、力強い終結部へとつながる。
　第3楽章（アンダンティーノ・クアジ・アレグレット）は、すっきりと見通しのよい管弦楽法が魅力で、広大なアメリカの大地が思い浮かぶ。大まかにはアップテンポの中間部を備えたアーチ型の形式と考えられる。冒頭の主題は第1楽章のトロンボーンによる主題から取られている。
　前楽章から切れ目なく演奏される第4楽章（とても慎重に〔冒頭は自由に〕～2倍の速さで、アレグロ・リソルート〔決然と〕）は、自作の《市民のためのファンファーレ》の引用（フルートとクラリネット）から始まる。もともとこのファンファーレは第二次世界大戦（1939～45）中の人々の意識を高めるため1942年に書かれたものである。
　堂々としたオーケストラの余韻をオーボエがつないだ後、第4楽章の主部が、そのオーボエによって提示される小気味良いテンポの第1主題で始まる。トロンボーンによる「ファンファーレ」主題に導かれてオーケストラが静まると、今度は変拍子を駆使した柔らかな第2主題が弦楽合奏を中心に奏される。ここまで提示された旋律を使って楽章はリズミカルに高揚するが、鋭い全奏によって、この流れは一度制止される。
　すると今までの音楽がどこかに消え去ったかのように優しい音の世界が開かれ（ここからが再現部。ただし第2主題は再現されない）、最後は壮大な「ファンファーレ」を使った大団円へと導かれていく。　

　全曲の終結部は感動的ながらも初演後“長過ぎる”と批判され、クーセヴィツキーとコープランドの間で合意したカットが施された。バーンスタインはさらに計10小節のカットを行い、コープランドが承認したため、それを反映した楽譜が1966年の改訂版スコアとなって広く流通した。コープランドは後年、オリジナル・スコアによる交響曲第3番の演奏を聴き、バーンスタインがカットした部分には第1＆第4楽章の主題の重要な再現が含まれているとして、懸念を表明している。
　ブージー＆ホークス社の新版スコアは、バーンスタインがカットした10小節を復元、1966年版の短縮された終結部を「別エンディング」として併記した。この復元版は2017年7月、レナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団が日本で初披露。本日は、都響がコープランドの交響曲第3番を初めて演奏する機会であり、復元版を用いるため、第4楽章終結部では第1楽章冒頭主題と第4楽章第1主題の雄大な再現を聴くことができる。
　（谷口昭弘）

　

作曲年代	1944～46年
初　　演	1946年10月18日　ボストンセルゲイ・クーセヴィツキー指揮　ボストン交響楽団
楽器編成	ピッコロ、フルート3（第3はピッコロ持替）、オーボエ3（第3はイングリッシュホルン持替）、小クラリネット、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット4、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、小太鼓、大太鼓、ウッドブロック、シンバル、タムタム、テナードラム、シロフォン、グロッケンシュピール、トライアングル、スラップスティック、アンヴィル、ラチェット、クラヴェス、チャイム、ハープ2、ピアノ、チェレスタ、弦楽5部

【ソリスト・アンコール】（5/30up）
バッハ：無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005より第4楽章アレグロ・アッサイ
（ヴァイオリン／金川真弓）

【当日券情報】第951回定期演奏会Aシリーズ（5/27up）
都響WEBチケットにて当日券を発売いたします。
会場での対面販売、及び都響ガイドでの電話販売は行っておりませんのでご了承ください。

販売日時：5月30日（月）10:00～18:00　無くなり次第終了
販売方法：都響WEBチケット（セブンイレブン支払・発券／カード払い・電子チケットのみ）
※お申込みには、都響WEBチケットへの事前登録が必要です（登録無料）。
※全席種販売予定。
※当日券は会員割引、U-25割引以外の割引はございません。
※U-25割引の当日券はカード払い・電子チケットのみ。
　その他割引をご希望の方は前売りにてお求めください。　
※「来場されるお客様へのご案内」の内容に同意いただいた上でお申込みください。

※等間隔での空席設定は行いませんが、引き続き、感染症の拡大防止のため、一部の座席は販売いたしません。また、政府や自治体によるイベント開催要件に変更があった場合は、開演時間の変更、販売の一時停止や入場者数上限の設定等を行います。
ご購入前に最新情報をご確認の上、ご購入くださいますようお願いいたします。
※急遽出演者や曲目変更、または公演中止となる場合がございます。公演中止の場合を除き、払い戻しはいたしません。

※基礎疾患（糖尿病・心不全・呼吸器疾患等）をお持ちの方や体調に不安のある方は、医師の判断や関係機関の情報をご確認の上、慎重なご判断をお願いいたします。当面の間、当日券は必ず販売いたします。外出や体調に不安のある方は当日券（都響WEBチケットのみ）をご検討ください。
※必ず、「来場されるお客様へのご案内」の内容に同意いただいた上でお申込みください。

聴きどころ

才人リットンによる痛快無比なアメリカン・プログラムです。現代アメリカの人気作曲家マクティーのヒット曲《タイムピース》は、リットンとダラス響が初演した爽快なコンサートオープナー。そして、ワールドクラスの演奏で楽員も聴衆も魅了する金川真弓が独奏を務めるバーンスタイン《セレナード》は、この日の白眉と言ってもいいでしょう。後半は、アメリカ音楽史を代表する傑作交響曲、コープランドの第3番。有名な《市民のためのファンファーレ》が現れる終楽章は、アメリカ国民ならずとも胸が熱くなるほどの高揚感とカタルシスをもたらします。