インバル80歳&都響デビュー25周年記念

インバル80歳&都響デビュー25周年記念

インバル80歳&都響デビュー25周年記念

エリアフ・インバルは1936年2月16日生まれ。
都響初登壇は1991年9月6日でした。
今年80歳、そして都響デビュー25周年を記念し、マエストロの足跡を貴重な写真と資料で振り返ります。

history

1991年9月に都響へ初登壇
得意とするプログラムを6公演振った
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【インタビュー】
エリアフ・インバルにきく
(月刊都響91年9月号掲載)

1985年
イタリアのヴェニスにて

1950年
イスラエルのユースオーケストラでコンサートマスターを務める

ショスタコーヴィチ
交響曲演奏歴
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1991年
初登壇のリハーサル後に
行われたパーティにて

エリアフ・インバル=都響/
マーラー・サイクル第Ⅰ~Ⅲ期
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1995年
特別客演指揮者就任

1969年
プライベート機を利用する
インバル

【インタビュー】
マーラー・サイクルをめぐって
(月刊都響94年4月号掲載)

1969年
インバルが13歳まで過ごした
イスラエルの家並

<ワーグナーへの旅>Ⅰ~Ⅲ
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1984年
マーラーの作曲小屋にて
(マイヤーニッヒ)

【インタビュー】
エリアフ・インバルにきく
(月刊都響95年6月号掲載)

1961年
アカデミア・キジアーナにて
チェリビダッケと

2012~2014年
インバル=都響 新 マーラー・ツィクルス
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2006年
7年振りに登壇

ブルックナー
交響曲演奏歴
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1966年
カンテルリコンクール優勝後に
出た新聞記事

雑誌の表紙を飾るインバル

【インタビュー】
エリアフ・インバルにきく
(月刊都響97年6月号掲載)

2008年
プリンシパル・コンダクター就任

2016年
バーンスタイン:交響曲第3番《カディッシュ》

2012年
マーラー:亡き子をしのぶ歌/
大地の歌

2013年
バルトーク:『青ひげ公の城』

ヴェネツィアでオペラ公演の
リハーサル

2014年
桂冠指揮者就任

インバル&都響 発売CD

マーラー
交響曲演奏歴
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  • マエストロ・インタビュー

    9月の定期3公演を指揮するマエストロに
    プログラムについて話を聞きました。

    第813回 定期演奏会Cシリーズ

    2016年9月10日(土)14:00開演 東京芸術劇場コンサートホール

    指揮/エリアフ・インバル
    チェロ/ターニャ・テツラフ

    エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
    シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944 《ザ・グレート》

    エリアフ・インバル / ターニャ・テツラフ ©Giorgia Bertazzi

     エルガーのチェロ協奏曲は、極端なほどにノスタルジックで、深い悲しみに満ちた曲です。この作品には、第一次世界大戦で多くの友人を亡くしたエルガーの深い悲しみが込められています。これは彼自身が手紙の中でも書いていることですが、爆弾が破裂する音も音楽に織り込まれています。悲しいコンチェルトです。ソロのターニャ・テツラフとは初共演なので、この共演でどんなことが起こるか楽しみです。
     シューベルトの《ザ・グレート》には、ロマン派の作曲家に典型的な、イマジネーション、ノスタルジー、悲しみ、自然といった要素がふんだんに盛り込まれていますね。また特に2楽章に顕著ですが、美しい歌曲を数多く作曲したシューベルトらしい「歌心」を感じさせる作品であると思います。
  • 第814回 定期演奏会Aシリーズ

    2016年9月15日(木)19:00開演 東京文化会館

    指揮/エリアフ・インバル
    ピアノ/アンナ・ヴィニツカヤ

    グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
    プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 op.16
    バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116

    エリアフ・インバル ©Rikimaru Hotta / アンナ・ヴィニツカヤ ©Gela Megrelidze

     バルトークの《管弦楽のための協奏曲》は、私が若い頃にスコアを勉強した最初の現代曲のひとつで、印象深く大好きな作品です。都響デビューから25年経ちますが、都響で指揮をするのは今回が初めてですね。ようやく取り上げる時がきました。すべての偉大な作品に共通することですが、この曲にも希望と絶望、生と死、などの相反するテーマ(コンフリクト)が表現されています。
     当時ニューヨークにいたバルトークは、病気がちで貧しく一般にはほぼ無名の存在でした。バルトークは、曲中でショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》から引用した旋律をパロディ風に扱っています。もしかしたら、すでに著名で成功を収めていたショスタコーヴィチに悔しい思いをしていたのかもしれませんね。また、バルトークは民族音楽の収集にも熱心でこの曲にはハンガリー、北アフリカの民謡などが織り込まれています。「民謡」は今回のプログラム、グリンカとプロコフィエフにも通ずるキーワードです。
     プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番は、3番よりもモダンで、非常に美しい作品です。ソロのヴィニツカヤとはコンツェルトハウス管で2012年11月に共演しました。若く、美しく、フレッシュ。そして素晴らしいヴィルトゥオーソです。
  • 第815回 定期演奏会Bシリーズ

    2016年9月20日(火)19:00開演 サントリーホール

    指揮/エリアフ・インバル
    ヴァイオリン/オーギュスタン・デュメイ

    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
    ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 op.65

    エリアフ・インバル ©Sayaka Ikemoto / オーギュスタン・デュメイ ©ELIAS

     ショスタコーヴィチの交響曲第8番は、偉大な作品です。戦争と死を描いたものですが、テロが世界中に蔓延し、アジアで緊張関係が高まる“現代”をまさに表現しているとも言えます。悲劇的な戦争交響曲であり、楽観的な要素は一切ありません。そして最後は大きな疑問符で終わっています。「人間は、いつか理性的になることがあるのだろうか?それともこのまま戦争が続いていくのだろうか?」そう問いかけているのです。その問いに私が答えるならば、「残念ながら、世界は変わらないだろう。」音楽自体が戦争を直接的に止めることはできません。戦争が、テロが、時には災害が人々を襲うこともあるでしょう。しかし多くの悲劇のうしろに、たくさんの喜びがあるように、と私は願っています。人生には苦しみや悲しみがあり、そしてときに幸せな瞬間がある。人生はポジティブで美しいだけでなく、多様性に満ちているから素晴らしいと思うのです。
     モーツァルトを弾くデュメイとは、彼が15歳の時に初めて出会い、一時期よく共演もしました。彼はまず、美しい音とフレージングの持ち主です。高いインテリジェンス、即興性、柔軟性、対応力、そして確かな技術がある。指揮もしますが、彼にはヴァイオリンを弾くのを忘れないでほしいですね(笑)。

フォトギャラリー

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