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ニュース一覧 2017.11.06 up

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【フィンランド・ポリテク男声合唱団 インタビュー】《クレルヴォ交響曲》に寄せて (11/8定期A)

11月8日のA定期では、2017年フィンランド独立100年を記念して、ハンヌ・リントゥの指揮のもと、フィンランド・ポリテク男声合唱団がシベリウス初期の名曲《クレルヴォ交響曲》を披露します。2013年以来、合唱団の芸術監督と指揮者を務めるサーラ・アイッタクンプ氏に公演に寄せて話を伺いました。


フィンランド・ポリテク男声合唱団
中央がサーラ・アイッタクンプ氏

――ポリテク男声合唱団は1900年創立の歴史ある男声合唱団ですが、どのような合唱団なのかご紹介いただけますか。

 ポリテク男声合唱団は長年の伝統と新しいことへの取り組みを両方備えた素晴らしい合唱団です。その礎となっているレパートリーは、男声合唱のためのフィンランドの民族的なロマン派の音楽―アカペラ―そして私達が毎年委嘱している現代のクラシック音楽です。
 工科大学の学生と卒業生からなるメンバーは、革新的なものや、冒険的な試みに対して恐れず取り組んでいます。彼らを結びつけているのは科学のみならず音楽に対する、特に合唱曲に対する情熱や愛なのです。



――シベリウスの《クレルヴォ》という作品、そして、そのもとになった叙事詩『カレワラ』とは、フィンランドの皆様にとってどのようなものか、日本のお客様に簡単に教えていただけますか?

 『カレワラ』はフィンランドの人々に知られています。それは『カレワラ』が全ての芸術にインスピレーションを与えたからです。多くの人々にとって『カレワラ』を耳にする時、最初に連想するのはアクセリ・ガレン・カレラ(1865-1931)の絵画とシベリウスの音楽です。今日でも『カレワラ』のテキストをもとにした曲が作られていて、それは芸術的な音楽からポップスに至ります。全てのアートの分野において、今日でも『カレワラ』はフィンランド人であることの意味を定義づける役割を持っています。子供たちも美しい絵本を通して、その話を学ぶのです。


フィンランド・ポリテク男声合唱団
リハーサルの様子(11月6日)

――ポリテク合唱団は来月にヘルシンキでも、マエストロ・リントゥと《クレルヴォ》を演奏されるそうですが、こちらはどのような公演なのですか?

 《クレルヴォ》の両公演はポリテク合唱団にとって大変重要です。私たちにとって、フィンランド独立100周年の年に、フィンランドの一端を東京で紹介できることは大変光栄です。12月6日の独立記念日に行われるフィンランド独立100周年記念祝典演奏会では、フィンランド放送交響楽団の90周年を祝い、共同委嘱したフィンランドの作曲家ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-)の”Uniin asti”を初演します。ハンヌ・リントゥは私たちの最も大切なパートナーであり、彼と共演する機会があることを大変嬉しく思っています。何年間にもわたり彼と仕事を共にしていることは喜びです。そして彼が東京、ヘルシンキの両公演にポリテク合唱団を選んでくれたことを大変光栄に思います。


――日本のお客様にメッセージをお願いします。

 皆様がこれから聴かれるシベリウスの2つの作品、《クレルヴォ》と《フィンランディア》は彼の全作品の中で私の最も好きな曲です。驚くことにフィンランドと日本の文化、美意識は大変深いつながりがあり、この演奏会を通してそれを皆様が発見することと思います。皆様のご来場を楽しみにしています。

11月8日(水)19:00開演 東京文化会館
 第842回 定期演奏会Aシリーズ

 指揮/ハンヌ・リントゥ
 メゾソプラノ/ニーナ・ケイテル
 バリトン/トゥオマス・プルシオ
 男声合唱/フィンランド ・ポリテク男声合唱団

 ━フィンランド独立100周年━
 シベリウス:クレルヴォ交響曲 op.7

 【アンコール(予定)】
 シベリウス:交響詩《フィンランディア》 op.26(男声合唱付き)
 
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